ニキビに悩んでいた高校生の頃、同じようにニキビに悩んでいた兄が使っていたニキビ治療薬のビフナイトが気になっていました。
これは寝る前にニキビに覆いかぶせるように薬を塗って、寝ている間にその薬がニキビの皮脂や汚れをぐんぐん吸い取るというものでした。
兄は毎日寝る前に念入りに塗っているのですが、はたから見ていて効果があるようには思えませんでした。
しかも、その薬が透明ではなく白いものであり、塗った後は紙粘土のようにカピカピになっているので、寝ている間に枕にぽろぽろとはがれているのも気になりました。
そして、臭いも気になりました。
無臭だったら良いのですが、そうではなく、とにかく鼻につくような臭いなのです。
気になりましたが、一生懸命塗っている兄には言えず我慢していました。
あまりに一生懸命塗っていたので、私も自分のニキビに試してみようと思いました。
寝る前にニキビに薬を塗るのですが、やはり臭いが気になるのです。
人が塗っているものよりも、自分が塗っているものの方が自分の鼻に近いので余計に臭うのです。
しかし、これでニキビが治るならと我慢していました。
また、昼間外に出ているときに塗ることはできませんが、夜寝ている間を有効に活用してニキビを治してくれるなら大したものだと期待もあったので我慢していました。
しかし、一週間、二週間経っても、ニキビが良くなる感じがしないのです。
塗っているところのニキビが治らないのに加えて、新しくニキビが増えるという最悪の状況でした。
もう我慢できないと思い、それでも一生懸命塗っている兄を横目に二週間で使用を止めました。